長期投資 インフレ時代の秘密兵器
「今は日本経済はインフレ時代に突入しようとしている」という予感が筆者にはあります。来年の春闘以降も賃上げが続いて、このまま順調に物価高と賃金上昇の両輪が走り続ければ、インフレスパイラルになる可能性があると思います。(個人的見解です。未来は誰にもわかりません。)
<長期投資の利点>長期投資はインフレ時代には凄い効果を上げる投資方法です。理由は優良株をただ保有しているだけでもインフレ効果により名目価値ではありますが値上がりしやすいからです。上場企業の株式も物ですので現金比べてインフレに強いのです。
<長期投資の両刃の刃>長期投資のもう一つの主力手法である成長株投資をしていると、当たれば大きいリターンがありますが、目論見が外れれば大コケしてしまう両刃の刃に変身します。
長期投資 インフレと企業成長株に向いています
長期投資は保有期間が異常に長いだけあって、融通が利かない割には投資結果の明暗がはっきり出やすいのです。長期投資の主力手法の一つであるインフレ時代投資はインフレを利用ながら長い投資期間を利用して値上がりを享受できやすい。その代わりにデフレ時代は持てば持つほど株式の価値が全体的に下がり、損失が膨らむ傾向にあります。(基本的な説です。何でも例外もあります。ここ1年前以前の10年間はデフレでしたがアベノミクス効果、日銀と年金の買い支えでで株価が上がりました。)
投資家が成長を期待する、小型株企業のサービス内容と経営者に惚れた成長株投資の場合でも長期投資向きの案件です。インフレや成長株、どちらも10年ー20年位のスタンスで保有しなければ結果が分からないからです。
長期投資は融通が効かない
ご覧の通り長期投資は期間が長いので見通しが全く効かず結果を予測出来ないギャンブル的な側面も持っています。融通が効かない投資方法です。「これからは長期間インフレだ」「この小型株は成長する」の判断が重要な投資方法です。
「これから長期間インフレ時代になる」と判断して長期投資をする場合、銘柄選びは筆者は日経平均株価連動型ETFで保有する事を推奨します。このETFは相場の動きを忠実に反映するからです。
日本政府は株式投資のプロフエッショナル
結果論ですけれども日経平均株価連動型ETFを10年前に買って保有してその間売らずに保有し続けていれば株式保有資産は2倍に化けています。それも何も考えないで忍耐100%で耐え続け、利益が出たのを忘れたように売らないだけで2倍になっています。これを見るとやっぱり長期投資の効果は抜群です。貧乏くさく動き回らずただ寝ているだけで2倍です。肝が座った投資家はやはり強いのでしょうか。
リーマンショック後3年位でアメリカは景気が回復しました。景気回復で余った資金で外国人も日本株を買っているはずですが、やはりアベノミクス効果での外国人買い、日銀と年金の買い支えが大きな買いになっています。
日本政府(日本銀行)は昔から株価が下落続ければ、なりふり構わず株式市場を買い支えました。古くは昭和39年頃の証券不況の時にだぶついた日本株の買取会社である日本共同証券が資金不足になると日本銀行が融資をして助けています。バブル崩壊後のPKO(プライスキープオペレーション)の買い、そして今回は年金と日銀のバランスシートを無視しての日経平均株価の爆買い。子供の喧嘩にいつも親が口出しする歴史です。
今回は年金基金と日銀は野党やマスコミの批判を無視して、結果的に底値付近で莫大に買っています。報道によれば2024年3月頃の日銀のETF保有時価総額は73兆円で多くの大企業の大株主で日本市場のトップの大株主と揶揄されています。今回の日経平均4万円乗せで含み益は莫大なはずです。
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