今は亡き竹田和平さん。亡くなってから早くも8年経ってしまいました。生前は和製バフエットと言われて日本一の個人投資家として有名で、株式投資番組や経済番組の常連で筆者も生の声で番組を見て勉強させてもらいました。この本が筆者に対する和平さんの遺書になりました。今和平さんが生きていたら「どう考えて株式投資をしているのかな」と思います。
上がっても良し下がっても良しの株価かな
「上がっても良し下がっても良しの株価かな」和平さんの金言であり、筆者が理想として目指す投資スタンスです。和平さんが考えた実際の意味は詳しく分かりませんが、筆者は「株式と現金を上手いバランスで保有」して、保有株があるので相場が上がっても儲けて良し、現金があるので株が下がれば安く買えるので下がっても良しの株価かな、と理解しています。
会社四季報は最新版が出版された瞬間から株式市場の常識になります
この本の中で和平さんは株式を保有する場合「参考にするデーターは会社四季報のみ」と言っています。筆者もそう思います。会社四季報は東洋経済社の敏腕記者が掲載企業を回って取材した情報を掲載しています。信頼性は他のデーターは四季報にかないません。多くの投資家は四季報以上の情報を得るのは実質的に不可能なので四季報の内容がすべて株式市場の常識になります。
SBI証券ではこの会社四季報が証券口座で個別銘柄からタダで最新版を見れます。おまけに評価レポートもあり筆者も参考にしています。
和平さんの凄い所は商売でも成功して個人投資家としても日本一と言われた点です。筆者も個人商店を経営していますが、会社経営を成功させる方が株式投資儲けるより百倍難しい事です。逆に言うと会社経営で優秀な社長は株式投資なんて超簡単なはずです。余談ですが孫正義氏も優秀な経営者でしたが現在は会社経営から一線を引いてソフトバンクという投資会社で投資をしています。(ただし成功した案件もありますが、苦戦している案件もあるみたいな報道があります。)
生前の和平さんを見て思った事はいつもニコニコしていますがその笑った目の奥には冷たい視線をたまに感じました。客商売をしているのでニコニコしていますが冷酷で冷静な考えを常にしている投資家と見ました。長年敵がいっぱいいる経営者をした身としては当然の事です。
脇道が長くなりました。この本は商売の考え方編、株式投資の考え方編、社会貢献編の3つの部門で構成されています。どの部門も和平さんの長年の苦労と失敗から得た問題の対処方法や考え方を書いています。失敗談も随所に書いていて和平さんが好きな言葉である「何でも教えるから、人生の先輩から学んでくれ」と言う趣旨の本だと思いました。和平さんの本音と哲学を書いています。
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